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Sun, Aug 27, 2006 23:35
初高座
えー、毎度のお運び、まことにありがとうございます。
なんて落語風に始めてみたわけですが。
今日は千石空房で落語会がありまして。
何の因果か、高座に上がって軽く一席…ってな話になりまして。
別に落研出身ってワケじゃないんですが。
噺の内容は長くなりますので、追記に送りたいと存じます。
…あらためて書き起こしてみると。
よくこんな長いのアドリブだけで喋ったよな(笑)
ってことで。噺の内容は→
えー、毎度のばかばかしいお話で、皆様のご機嫌を伺いとうございます。
わたくし、ここ千石空房のスタッフをしております、yanmaと申します。
このくらいの時期になるとそろそろ見かけるでしょうか、
細ーい体に透き通るようなものを横にピンと張ってまして、
たまに近所の小僧さんかなにかが指をくるくるっと回すってぇと
パッと捕まえられてしまうという…そう、とんぼですな。
あかとんぼ、しおからとんぼ、ぎんやんま…
あの「蜻蜒」と当てるんですが、難しくて本人書けませんで。
とりあえずアルファベットで書いているわけですな。
まぁそれはともかく。
先日スタッフが集まりました席で、今度の落語会でお酒を出そうという話になりまして。
それなら多少何かに引っ掛けた銘柄を用意しようと思ったわけですな。
番頭さーん。番頭さーん?
あれ。居ないか…しょうがないな。最近奉公に来たあいつで良いか。
与太郎。与太郎やー。
ドタッ。バタバタッ。
おーい。なにしとる与太郎。
ドタッ。あー。だんなさん、こんにちは。
あーこんにちは、じゃないよ。一体何をしてるんだぃ。
ねぇねぇ見てみて。ネズミ捕まえたよ。大きいネズミ捕まえたよ。
お前の手の中にはいるほどのネズミだ。そんなに大きいことがあるか。
えー?そんなこと無いよ。大きいよ。
いやいやそんな小さい手の中に居るんだ。小さいに決まっておる。
どれどれ。ネズミ自身に訊いてみるか。
おいネズミや。お前は大きいネズミか?小さいネズミか?
ちゅー
まぁよい。ところでな、おまえにちょっとお使いを頼もうと思ってな。
今後ここに噺家さんが来てな、落語会をすることになったんだ。
与太郎、そこの角の酒屋さんはわかるか?
角の…あーカス屋さん?
なんだ、そのカス屋というのは。
あのね、白い四角いやつがあたい大好きでね、
この前も三枚焼いて食べちゃった。
焼いて食べちゃった?…あーそれは酒粕だな。
そうそう、粕を売ってくれるからカス屋さん。
バカな面をしてバカなことを言ってるんじゃないよ。
そういうバカな面のことをな、バカガオと言うんだ。
夏の朝になるとパッと咲くんだがな、すぐにしぼんでしまう。
しぼまないように、もっとシッカリしなさい。
で、だ。そこの酒屋でもカス屋でもいいがな、
(ごにょごにょ)と(ごにょごにょ)を買ってきなさい。
ほら、これがお代だ。行っておいで。
なんてことを言って送り出すわけですな。
ところで、どんな銘柄を挙げたかと言いますとね。
今回高座をお願いした噺家さん。古今亭菊可さん。
この古今亭と酒、といってすぐに思いつく話といえば、
やはり、五代目志ん生師匠の酒好きの話ですな。
何でも、関東大震災の時、みんなが逃げようとしてる中で酒屋に飛び込んで、
地面なんぞに呑まれる前にってんで一升五合を浴びるように飲んだとか、
ぐらっと揺れた拍子に転がってきた一升瓶を2本、小脇に抱えて帰っていく時に
地震で地面が揺れてるのか、酔った俺が揺れてるのか、わからねぇ。
なんて言っていたなどという話もあったりしまして。
その志ん生師匠の愛した酒、というのがこれ、
灘の銘酒は菊正宗だそうですな。
さてもう1つ。
ここ千石空房は、我々いわば素人のスタッフが寄り集まって作っているわけですが。
素人衆が集まったアマチュア芸人会のことを、天狗連、などと申しますな。
まぁわたしもこうして高座に上がって噺家のまねごとをして舞い上がったりしているわけですが。
そんなところに引っ掛けまして、金沢の銘酒は天狗舞でございます。
だんなさん、ただいまー!
おー。与太郎帰ってきたか。で、ちゃんと言ったものは買って来れたか?
はい、一升瓶と四合瓶、あと、粕を二枚。
まぁ良いか。駄賃だ、あとで裏で焼いて食べたらいい。それだけか?
あとね、だんなさんの後ろにいつも二升何とかって書いてあるでしょ?
だからね、松竹梅の一升瓶をもう一本…あぁっ!
おいおい、どうしたんだ、与太郎。
うわぁーん。二升五合って書いてある~。一合足りない~
わっはっは。与太郎、コレはな、にしょうごんごうでは無いのだよ。
一升ますが2つで益々。五合ってのは半升だからな。
これで、益々繁盛と読むんだよ。
まぁ、こういうことは、学校じゃなかなか教えたりしない。
だんなさーん
おー。番頭さんお帰り。今までどこへ?
まぁちょっと野暮用でしてね。
それより与太郎の「一合足りない~」って声が気になりまして。
まぁまぁ、それはいいんだ。
いぇね、その一合の代わりと言っちゃなんですが、裏でごはんを炊いて、
焼きおにぎりをご用意しております。
なんて落語風に始めてみたわけですが。
今日は千石空房で落語会がありまして。
何の因果か、高座に上がって軽く一席…ってな話になりまして。
別に落研出身ってワケじゃないんですが。
噺の内容は長くなりますので、追記に送りたいと存じます。
…あらためて書き起こしてみると。
よくこんな長いのアドリブだけで喋ったよな(笑)
ってことで。噺の内容は→
えー、毎度のばかばかしいお話で、皆様のご機嫌を伺いとうございます。
わたくし、ここ千石空房のスタッフをしております、yanmaと申します。
このくらいの時期になるとそろそろ見かけるでしょうか、
細ーい体に透き通るようなものを横にピンと張ってまして、
たまに近所の小僧さんかなにかが指をくるくるっと回すってぇと
パッと捕まえられてしまうという…そう、とんぼですな。
あかとんぼ、しおからとんぼ、ぎんやんま…
あの「蜻蜒」と当てるんですが、難しくて本人書けませんで。
とりあえずアルファベットで書いているわけですな。
まぁそれはともかく。
先日スタッフが集まりました席で、今度の落語会でお酒を出そうという話になりまして。
それなら多少何かに引っ掛けた銘柄を用意しようと思ったわけですな。
番頭さーん。番頭さーん?
あれ。居ないか…しょうがないな。最近奉公に来たあいつで良いか。
与太郎。与太郎やー。
ドタッ。バタバタッ。
おーい。なにしとる与太郎。
ドタッ。あー。だんなさん、こんにちは。
あーこんにちは、じゃないよ。一体何をしてるんだぃ。
ねぇねぇ見てみて。ネズミ捕まえたよ。大きいネズミ捕まえたよ。
お前の手の中にはいるほどのネズミだ。そんなに大きいことがあるか。
えー?そんなこと無いよ。大きいよ。
いやいやそんな小さい手の中に居るんだ。小さいに決まっておる。
どれどれ。ネズミ自身に訊いてみるか。
おいネズミや。お前は大きいネズミか?小さいネズミか?
ちゅー
まぁよい。ところでな、おまえにちょっとお使いを頼もうと思ってな。
今後ここに噺家さんが来てな、落語会をすることになったんだ。
与太郎、そこの角の酒屋さんはわかるか?
角の…あーカス屋さん?
なんだ、そのカス屋というのは。
あのね、白い四角いやつがあたい大好きでね、
この前も三枚焼いて食べちゃった。
焼いて食べちゃった?…あーそれは酒粕だな。
そうそう、粕を売ってくれるからカス屋さん。
バカな面をしてバカなことを言ってるんじゃないよ。
そういうバカな面のことをな、バカガオと言うんだ。
夏の朝になるとパッと咲くんだがな、すぐにしぼんでしまう。
しぼまないように、もっとシッカリしなさい。
で、だ。そこの酒屋でもカス屋でもいいがな、
(ごにょごにょ)と(ごにょごにょ)を買ってきなさい。
ほら、これがお代だ。行っておいで。
なんてことを言って送り出すわけですな。
ところで、どんな銘柄を挙げたかと言いますとね。
今回高座をお願いした噺家さん。古今亭菊可さん。
この古今亭と酒、といってすぐに思いつく話といえば、
やはり、五代目志ん生師匠の酒好きの話ですな。
何でも、関東大震災の時、みんなが逃げようとしてる中で酒屋に飛び込んで、
地面なんぞに呑まれる前にってんで一升五合を浴びるように飲んだとか、
ぐらっと揺れた拍子に転がってきた一升瓶を2本、小脇に抱えて帰っていく時に
地震で地面が揺れてるのか、酔った俺が揺れてるのか、わからねぇ。
なんて言っていたなどという話もあったりしまして。
その志ん生師匠の愛した酒、というのがこれ、
灘の銘酒は菊正宗だそうですな。
さてもう1つ。
ここ千石空房は、我々いわば素人のスタッフが寄り集まって作っているわけですが。
素人衆が集まったアマチュア芸人会のことを、天狗連、などと申しますな。
まぁわたしもこうして高座に上がって噺家のまねごとをして舞い上がったりしているわけですが。
そんなところに引っ掛けまして、金沢の銘酒は天狗舞でございます。
だんなさん、ただいまー!
おー。与太郎帰ってきたか。で、ちゃんと言ったものは買って来れたか?
はい、一升瓶と四合瓶、あと、粕を二枚。
まぁ良いか。駄賃だ、あとで裏で焼いて食べたらいい。それだけか?
あとね、だんなさんの後ろにいつも二升何とかって書いてあるでしょ?
だからね、松竹梅の一升瓶をもう一本…あぁっ!
おいおい、どうしたんだ、与太郎。
うわぁーん。二升五合って書いてある~。一合足りない~
わっはっは。与太郎、コレはな、にしょうごんごうでは無いのだよ。
一升ますが2つで益々。五合ってのは半升だからな。
これで、益々繁盛と読むんだよ。
まぁ、こういうことは、学校じゃなかなか教えたりしない。
だんなさーん
おー。番頭さんお帰り。今までどこへ?
まぁちょっと野暮用でしてね。
それより与太郎の「一合足りない~」って声が気になりまして。
まぁまぁ、それはいいんだ。
いぇね、その一合の代わりと言っちゃなんですが、裏でごはんを炊いて、
焼きおにぎりをご用意しております。
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Comments:
やんま…やっぱり何屋なのかわからないwww
ほんと素人の前座にしては旨すぎるねw
しかし、終わってからもずっ〜と落語モードで。
マシンガントークでしたわよ。
月曜日には戻りましたか?
多分、誤字を発見。
>最近方向に来たあいつで良いか。
>与太郎。与太郎やー。
奉公ですよね?
しかし、終わってからもずっ〜と落語モードで。
マシンガントークでしたわよ。
月曜日には戻りましたか?
多分、誤字を発見。
>最近方向に来たあいつで良いか。
>与太郎。与太郎やー。
奉公ですよね?
あちゃー。誤字ですね。
5時には直しておく方向で。
いかんいかん。
駄洒落からもそろそろ足を洗わないと。
何屋なんだと言われましてもね、えぇ、
あっしの名前を平仮名にして、逆さまに読んでみてくださいよ。
ま・ん・や。漢字にするってぇと…
そう、萬屋(よろずや)でございます。
5時には直しておく方向で。
いかんいかん。
駄洒落からもそろそろ足を洗わないと。
何屋なんだと言われましてもね、えぇ、
あっしの名前を平仮名にして、逆さまに読んでみてくださいよ。
ま・ん・や。漢字にするってぇと…
そう、萬屋(よろずや)でございます。
Posted by yanma[URL] at 2006/08/29 08:49 edit[]
ど〜も、ど〜も・・・。
一昨日はおつかれさまでございました。
ステキな和の空間を菊可さんの落語とともにひととき
堪能させていただきありがとうございました。
また、寄せていただきます。今後ともよろしくです。
一昨日はおつかれさまでございました。
ステキな和の空間を菊可さんの落語とともにひととき
堪能させていただきありがとうございました。
また、寄せていただきます。今後ともよろしくです。
Posted by Okachan[URL] at 2006/08/30 00:04 edit[]
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