こんな夢を見た。
(夢十夜風味、とか言ってみる（笑）)


なんか、脚が妙に熱い。
う～、と一声唸って、ごろんと寝返りを打つ。

あぁ、こたつでうたた寝をしていたんだ。

起き出して、温度設定を下げに行けば良いものの、
横着をして、脚でこたつを持ち上げ、遠ざける。

流しっぱなしのBGMが、不意に小さくなる。

をや？
うたた寝の眠気が吹き飛ぶ。

動かしたこたつのほうに近寄り、脚を入れる。
BGMが元通りの音量になる。
しかし、脚はさきほどよりも、熱い。

脚を抜くと、BGMの音も聞こえなくなるが、熱くもなくなる。
BGMどころか、無声映画のように、何の音もない。

まだ脳がぼーっとしているのだろう、
と思うことにして、風呂に入った。

湯に浸かると、
こたつのBGMの続きが、聞こえてきた。
温かい感覚と、優しい音。

だが、風呂から上がると、
また音を失ってしまった。

服を着て、外に出た。
良い天気で、ぽかぽかと暖かかった。
さきほどのBGMの続きが、また聞こえてきた。